ハイオスのDNA
ハイオスのものづくりを支えるDNA。
ハイオスの誕生から現在に至るまで、50年のものづくりの歴史は3つのDNAが支えてきました。そして、これからのハイオスもこのDNAが支えていきます。そんなハイオスのDNAを、創業者戸津勝行の言葉から紐解いていきます。「Totsuʻs Words」をご覧ください。
ないものをつくる。
私たちは時代の風を読み、他にはない新しいものをつくり出す努力をしています。そして、いつの時代も“元祖”であり続けたいと考えています。人のコピーは絶対につくりません。新たな技術や製品を開発し続けることは容易なことではありません。ハイオスのものづくりへの挑戦に終わりはありません。
小さくても世界一。
私たちが目指すのは世界一のドライバーとねじです。どんなに小さい製品でも、どんなに小さい市場でも、「ものづくり」を行うのであれば、とことんこだわり抜いて、理想の実現を追い求める。ものづくりに“できない” ということはないのです。ただ方法が見つからないだけで、必ず解決法があるはず。小さい大きいは関係なく、世界一を目指すことによって、ハイオスブランドがつくられていきます。
町の発明家。
昔から、「こうしたらいいんじゃないか」「こうしたら便利だな」と考えるのが好きでした。人がまだ気づいていないことを見つけては、一生懸命考えます。最初の発明は思いつきからのスタートでした。それが気づけば、今では1500 以上の知的所有権を持ち、いつの間にか町の発明家といわれるようになりました。アイデアがわくときは「あっ、くるな」と予感めいたものを感じます。
ねじに対する情熱。
ねじが使われていない製品がないと言っていいほど世の中にはねじが溢れています。ところがどの研究機関でもねじを専門に研究しているところはありません。私たちは、ねじのみならず締結分野にまつわる電動ドライバー、計測器を一連のシステムとして長年研究・開発してきました。なぜなら、これらは深く密接に関わっていて、どれが欠けても適正なネジ締めは成り立たないのです。ねじ締め不良の原因を追求するには、全てを熟知していなければなりません。ねじ締めの世界は実に奥深く50年経った今でもねじへの情熱は尽きません。
ねじバカおやじ。
50年間ずっとねじのことを考えてきました。朝目覚めてから夜寝るまで、ねじねじねじ…。外出しているときも品質の悪いねじを目にすると写真に収めて研究の参考にしたり。私のポケットにはいつもねじが入っています。クローゼットにしまっている洋服の中には、いったい何本ものねじが眠っていることでしょうか。自分でも本当にねじバカおやじだなと思います(笑)。
最後までやり遂げる。
開発にはさまざまなひらめきが必要になりますが、同時に形にすることが重要になります。考えるだけではなく、決断し実行することではじめて価値が創造されます。市場のニーズを先取りし、世界の先進技術を駆使し、社会環境の変化に対応し、ひとつの技術や製品へと形づくる。私たちは、ねじに対して最後までやり遂げてきました。
ケチこそサンキューありがとう。
自信を持って開発した製品にケチをつけられると、最初は「なんだ!」とカチンときます。ところが一歩引いて考えてみると自分では気がつかなかったところを指摘されているわけです。つまりケチは、新たな課題を与えられているのと同じで、そこを改善すればいいものづくりができるのです。だから「ケチこそサンキューありがとう」とつぶやきありがたく受け止めています。褒められるとそれで終わりですが、ケチをつけられると前進することができます。ケチは宝みたいなものです。
次はどこに登ろう。
数年前に体力の限界でやめてしまいましたが、それまでは山登りが趣味でした。ジャンダルム(西穂高~奥穂高)や北鎌ケ谷(槍ヶ岳)をはじめ、かなり危険な山々に果敢に挑戦しました。登っている途中は何度も「もう二度と登山はしない」と思うのですが、辛く苦しい壁を打ち破り登頂した瞬間に一気に達成感へと変わり、下山する頃には「次はどこに登ろう」となります。その満足感や達成感を味わうことは開発においても重要だと思います。その感覚を覚えるとそれが楽しみに変わり、アイデアが次から次へとわいてきます。